新潟県の子供はなぜ虫歯が少ないのか?|新潟県長岡市の歯医者|あおば歯科クリニック

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新潟県の子供はなぜ虫歯が少ないのか?

投稿日:2022年4月15日

カテゴリ:予防歯科 その他

文部科学省の令和2年度学校保健統計調査によると、新潟県の12歳児(中学1年)のむし歯数は全国で最も少なく、0.3本となりました。

これは2000年から連続全国1位です。

虫歯が爆発的に増えていた頃、新潟大学の指導を受け1970年、弥彦小学校で週1回、フッ素入りの水でのうがいが始まりました。その後、PTAの要望で保健室に付属歯科治療室が設置されます。フッ素洗口を行いながら歯科の教育、治療を展開することで、弥彦村の子どもの虫歯の減少に大きな成果を上げていったそうです。

弥彦小での虫歯減少の成果もあり、新潟県は1975年に学校でのフッ素洗口の補助制度を創設して普及を目指しました。様々な「公害」が社会問題になっていた時代。健康への影響に不安を感じてフッ素の使用に反対する声もあったようですが、歯科医が効果や安全性について説明に回ったそうです。そして、1981年に新潟県は「むし歯半減10か年運動」をスタート。

保育園、幼稚園、小・中学校でのフッ素洗口のほか、歯科でのフッ素塗布を進め、学校検診後に問題を指摘された子どもが受診したかどうかを学校で管理する体制も整えていきました。

今では新潟県の小学校でのフッ素洗口の実施率は89%、全国平均は19%です。

【新潟県における虫歯予防の取組】

①学校等におけるフッ素洗口の実施

②学校と歯科診療所との連携による虫歯予防を全県で実施

③学校等における給食後の歯磨きや歯科保健指導

新潟県の取組により虫歯が少なくなりましたが、まだ課題があります。

それは、新潟県の12歳児のむし歯本数は全国最小ですが、子どもの頃のよい習慣が成人期以降に継続されず、高齢期に多くの歯が失われてしまうことが課題となっています。

新潟県では毎年11月を「にいがた健口文化推進月間」に設定し、県内各地で「歯と口の健康」を入り口とした健康づくりイベントを開催する等、生涯を通じた歯と口腔の健康づくりを推進しています。

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