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乳幼児の親との食器共有について

投稿日:2024年5月17日

カテゴリ:小児歯科

「親の虫歯菌は唾液を介して子どもに移るのでしょうか?」

そんな気になる問いに、2023.8.31に日本口腔衛生学会の出した答えが今注目を集めています。

今まで虫歯予防の観点からスプーンやコップなどの食器をわける事が良いとされてきましたが、今回の発表では必ずしもそれが虫歯を防ぐわけではないことが分かってきました。

また、親の唾液に接触することが子どものアレルギーを予防する可能性を示す研究内容が報道されました。 今回の発表は次のとおりです。

①親からの口腔細菌感染は離乳食開始前の生後4ヶ月に確認されている。日常の親子のスキンシップでも唾液に接触している。

②親のミュータンス連鎖球菌が子どもに感染する事は複数の研究で確認されているが、口腔内には数百種以上の細菌が存在しているため、虫歯の原因はミュータンス連鎖球菌だけではない。

③虫歯は砂糖摂取や歯磨きなど様々な要因で起こるため、食器共有と虫歯の関連性は認められなかった。

④親から子どもに口腔細菌が移ったとしても、砂糖の摂取を控え毎日の仕上げ磨きで歯垢除去・フッ化物の利用で虫歯を防ぐことができる。

 

今回の発表から、虫歯予防における乳幼児の食器の分別は過去のものとなりつつあります。 歯周病予防の観点からも感染を防ぐために食器をわける事は無意味ではないと考えますが、 親の唾液がアレルギー予防に寄与する点なども踏まえて総合的に判断し、あまり気にしすぎずそれぞれのご家庭で無理なく食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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